「古志」YouTube句会(11月)を終えて
11月22日(土)は「古志」Youtube句会でした。
毎月第四土曜日に定期開催しています。
特選句からいくつか。
鷹匠の腕にむんずと帰り来る 園田靖彦
端的な表現ですが、
〈むんず〉の擬態語が効いています。
鷹が腕を掴む感触、力強さがありありと感じられますし、
鷹匠との深い信頼関係が滲み出ています。
褒められて裏地も見せる外套かな 西川遊歩
良いコートは裏地も凝ったデザインであることが多いですが、
きっとこの外套もそういったものなのでしょう。
そしてコートの持ち主も、裏地が気に入っているからこそ、
それを見てもらいたいのでしょう。
楽しげなやりとりの雰囲気が伝わってきます。
凩の帯びる微醺も伊丹ぶり きだりえこ
酒都・伊丹を称えた一句。
吹きすさぶ凩の中にあってさえ、
ほろ酔いの空気を感じるというのは、
まさに伊丹ならでは。
作者も軽く一杯ひっかけたのかもしれません。
凩の寒さとほろ酔いの体温のコントラストが効いています。
六文銭かかげ上田や餅を搗く 大場梅子
〈六文銭〉は真田家の家紋。
六文銭は三途の川の渡し賃になることから、
それを家紋としたのは、
戦場での決死の覚悟を表したものと言われています。
それを踏まえて、
いまは平和に餅を搗いている様子に転じています。
当ブログの記事を読んでの一句とのことでした。
句作りのお役に立つことができて何よりです。
「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催しています。
次回は12月27日(土)です。
「古志」会員であれば、どなたでもご参加いただけます。
欠席投句も可能です。動画はあとからいつでもご視聴いただけます。
初心者の方、入会して日が浅い方も歓迎いたします。
オンライン句会なので、海外からもご参加いただけます。
参加のお申し込みは、
koshionline@yahoo.co.jp
まで、メールにてお願いいたします。
ぜひご参加ください。
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