伊丹吟行句会(「古志」大阪支部)を終えて 2

引き続き、10月4日(土)の伊丹吟行句会、

特選句からいくつか。


これよりの夜長のための酒買はん   高角みつこ


じっくり酒を呑みながら、夜を過ごすのでしょう。


どれが良いかと酒を選んでいる様子も見えてきます。


いったい誰と過ごすのか、宴会なのか、あるいは一人かも、


などと想像するのも楽しい一句です。


たとふれば君俳諧の木守柿      齋藤嘉子


柿衞文庫の岡田利兵衛(柿衞)への挨拶。

岡田利兵衞は柿衞本『おくのほそ道』をはじめ、


貴重な俳諧資料を蒐集し、今に伝えた偉大な人物。


木守柿は来年、よく実が実るようにと、


木を守るためにあえて残しておく柿の実のこと。


「君俳諧の木守柿」とは、なかなか上手い喩えではないでしょうか。


樽廻船降りて船頭火恋し       丹野麻衣子


かつて伊丹で造られた酒は、


「伊丹諸白」と呼ばれ、江戸で大人気でした。


伊丹の酒は樽廻船で大消費地・江戸へと運ばれました。

ちなみに写真のような酒樽は、


樽廻船に積むためにこのような形になりました。


酒樽を江戸まで運んでいった船乗りたちを想像して詠んだ一句。


以上、伊丹でした。


どうぞよき一日をお過ごしください。

古志 | 俳句結社「古志」のホームページ

大谷主宰ご出席のもと、対面句会を開催します。古志会員であれば、どなたでもご参加いただけます。日時=11月12日 (水)13時30分〜17時会場=江東区 芭蕉記念館(2階 研修室)都営新宿線・ 都営大江戸線 「森下」駅・A1出口より徒歩7分参加費=2000円第1句座:5句(当季雑詠) 第2句座:3句(席題)※事前のお申し込みは必要ありません。※当日は風邪の症状があるなど、体調がすぐれない場合は、ご参加をお控えください。手指の洗浄、アルコール消毒にご協力ください。マスクの着用は任意です。※「古志」以外の方で体験参加をご希望の方は「古志」公式HPよりお問い合わせください。※ご不明な点は、幹事の篠原隆子さんまでお問い合わせください。大谷主宰出席の句会 ・3日(月・祝)広島句会・12日(水)深川句会・14日(金)名残句会(芭蕉記念館)・21日(金)和光大学俳句部句会・22日(土)YouTube句会・23日(日)「こども江東歳時記」授賞式(砂町文化センター)・28日(金)和光大学俳句部句会※「YouTube席題句会」「YouTube鍛練句会」「YouTube歌仙の会」は定例の「YouTube句会」配信のなかで申込みの案内・受付をしています。参加希望の方は、まずは定例の「YouTube句会」にご参加ください。 ※大谷弘至official siteブログにて最新情報を随時更新しています。評釈やエッセイなども掲載されていますので、ぜひご覧ください。 http://otanihiroshi.amebaownd.com長谷川前主宰出席の句会・1、2日(土、日)ソウル句会・8日(土)朝日カルチャーズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」・9日(日)鎌倉ズーム句会・15日(土)朝日カルチャーズーム講座「一億人の俳句入門」(10月分)・16日(日)金沢ズーム句会・22日(土)朝日カルチャーズーム講座「一億人の俳句入門」・23日(日)広島ズーム句会・29日(土)ネット句会軽井沢紅葉ズーム句会・30日(日)仙台ズーム句会大谷弘至主宰による第六十八回YouTube句会を開催します。古志会員であれば、どなたでもご参加いただけます。チャンネルはこちらです。https://www.youtube.com/c/古志オンライン第六十八回配信:10月25日(土)14:00〜16:00参加ご希望の方は10月23日(木

www.koshisha.com

大谷弘至 official site

俳句「古志」主宰 和光大学俳句部顧問

0コメント

  • 1000 / 1000