古志YouTube句会(2月)を終えて 2

昨日の続きです。


特選句からいくつか。


 回覧板鵜殿焼く日を知らせくる   澤田美那子


大阪高槻市の鵜殿の葭原焼き。


地元の人にとっては毎年やってくる行事であり、


もはや日常のひとつなのです。


ですので、回覧板で知らせが回ってくるわけですが、


生活のなかの季語としての〈葭原焼き〉のリアルを感じることができます。

(Photo by Canva


 朧夜の遊び始めやもんじや焼   きだりえこ


〈朧夜の遊び始め〉と大きく詠んで、読者を惹きつけておいて、


〈もんじや焼〉という気安いものを持ってくる落差のつけ方が、


うまくいっており、ほどよいところに落としている印象です。


先日、月島の〈もんじや焼〉を当ブログでご紹介しましたが、


きださんをはじめ、多くの方が一度は訪れたことがある場所であり、


みなさん懐かしく思われたようでした。


想像力を養うためにも、吟行は大事だとあらためて思う次第です。


「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催しています。


次回は3月23日(土)です。


ぜひご参加ください。


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