「古志」長崎句会(5月)を終えて 2

5月31日(土)は「古志」長崎句会でした。

戦後80年、被爆80年の節目であり、


また「古志」長崎支部発足10周年の記念の句会でもありました。

特選句からいくつか。


螢来よあの日の弁当食べに来よ   ももたなおよ


原爆資料館には被爆した弁当箱が残っています。


炭化した姿ですが、まだ中身は詰まったままです。


〈螢来よ〉の呼びかけが哀切に響きます。


ガラス片遺る患者よ百合の花   瑞木綾乃


医療従事者である瑞木さんだからこそ詠める一句。


白シャツの父は残像めがね橋   木下まこと


木下さんの御尊父は長崎への原爆投下当時、


佐世保で働いておられたとか。


それぞれの長崎への思い、平和のへの祈りが寄せられた句会となりました。

つづきはまた明日。


どうぞ良き一日をお過ごしください。

大谷弘至 official site

俳句「古志」主宰 和光大学俳句部顧問

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