古志YouTube句会(1月)を終えて 2

きのうの続きです。


特選句からいくつか。


梅の香や遅いお昼をお石茶屋   久嶋良子


お石茶屋は太宰府天満宮の歴史ある茶屋。(写真参照)

先日ブログでご紹介したとおり、梅園の奥にあります。


〈お〉の音を畳み掛けたことで、


どこかゆったりとした雰囲気が生まれています。


それが一句の空気感とあいまって、とても効果的です。

ふつくらと梅が枝餅や梅ひらく   大場梅子


梅の花が開くかのようにふっくらやわらかい梅が枝餅。


こちらも当ブログでご紹介したものを句にされています。


多くの方がこのブログをきっかけに、ご自身の旅の体験を思い出し、


思い出と重ね合わせるなどして句を作ってくださっています。


ブログの目的のひとつが皆様の日々の俳句づくりのきっかけになればというものでしたので、


ブロガー冥利に尽きます。


ただ、そのぶん、選句のハードルは高くなりますので、ご注意ください。


こちらの体感を超えてくる俳句でないとなかなか選には入りません。


吟行のはじめどころぞ探梅は   大平佳余子


たしかに1月頃はあまり花も咲いていませんので、


吟行するとなれば探梅になりがちです。


とはいえ、探梅はわくわくするものです。


春の訪れを見つけに行くわけですから楽しいものです。


そんな気持ちが一句にあらわれています。


「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催していますが、


次回は2月23日(金・祝)になりますので、ご注意ください。


「古志」の会員の方であれば、どなたでもご参加いただけます。


ぜひご参加ください。

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