一茶のふるさと 信州柏原 5 柏原諏訪神社

本日も一茶のふるさと、


信州柏原をご紹介します。


今回がラストです。


一茶旧宅のほど近い場所に諏訪神社があります。

すでに7日の記事でもご紹介しましたが、


一茶の生家のほど近くにあり、歌舞伎や相撲見物を楽しんだ場所です。


神社の由来はよくわかっていませんが、


この町の鎮守として祀られています。


祭神は諏訪大社と同じく建御名方命(タケミナカタ)。


大国主命(オオクニヌシ)の息子で、


国譲りの争いの際、信州諏訪まで逃げてきた神です。

柏原諏訪神社は寛永十一年(1634)頃には創建されていたといわれています。


神社としてはそれほど古いものではなさそうです。


そもそも柏原自体、北国街道の宿場町としてあたらしく作られた町です。


三河を追われた一茶の先祖たちが切り開きました。


おそらくその時に彼らの手によって建てられたのではないでしょうか。

桜が残っていました。余花です。

妖しさのただよう桜です。


花の影寝まじ未来が恐ろしき  一茶


すぐにこの句が思い浮かびます。最晩年の作。


名残りの花に巡り会えたことは嬉しいことでした。

諏訪神社からの眺めです。


わかりにくいですが、


奥に弟屋敷、かなたに黒姫山が見えます。


この町を開拓した一茶の先祖たちに感謝しつつ、


この町にご縁をくれた一茶に感謝しつつ、


このシリーズの最終回を終えたいと思います。


最後になりましたが、


一茶記念館の渡辺洋さんのご案内のおかげで、


このブログ記事を書くことが出来ました。


新たに知ることもありました。


心より御礼申し上げます。


「古志」でもいずれ吟行をしたいと思っています。


ぜひ、みなさまも信州柏原へお越しください。


この記事がみなさまの吟行・散策のご参考になれば幸いです。


以下、おまけです。

長野市三輪「すき楼」。


上質な信州牛をリーズナブルにいただくことができます。

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