『笈の小文』を巡る 伊賀上野 14 芭蕉翁生家
芭蕉の『笈の小文』を巡る旅。
芭蕉の生家を訪れました。
伊賀市上野赤坂町にあり、城まで歩いて行けます。
こちらが表玄関。
家を継いだ芭蕉の兄・半左衛門の子孫が代々畳屋を商っていたらしく、
畳を運び出せるように、引き戸ではなく、独特な造りの戸口になっています。
写真では人が通るぶんだけ、部分的に開いている状態ですが、
内側から戸全体を引っ張り上げることができるようになっています。
内部は通し土間。
左片袖通し土間という伊賀特有の造りだそうです。
こちらは座敷。
三間続きで、二十畳あり、句会もできるとのこと。
家の奥は水回りです。
井戸。
かまど。
傘立て。
風呂場。シャワールームのよう。
小便所と下雪隠。
きちんと分けてあるんですね。
土間に継ぎ目のような箇所があります。
外から屋根を見るとわかるのですが、奥の部分は後の時代に増築されたのだそうです。
内側も天井が重なるようになっています。
芭蕉の時代は手前部分のみだったそうで、ずいぶん狭かったようです。
もっとも現在残っている建物は、江戸後期のものと推定され、
芭蕉が生きていた頃のものではありませんが、
それでも生活の雰囲気を感じるには十分でした。
つづきはまた明日。
どうぞ良き一日をお過ごしください。
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