『笈の小文』を巡る 鳴海 19 細根山 三吟塚

芭蕉の『笈の小文』を巡る旅。

引きつづき、下里家(下郷家)の別荘、細根山です。

妙音池から、さらに竹林の奥へ分け入ります。

ひたすら竹の中を進んでいくと・・・

「三吟塚」にたどり着きました。

「三吟塚」は其角、下里知足、寺島菐言による三吟を刻んだもの。


宵闇や霧のけしきに鳴海がた   其角

 旅路かさなる雁の高声     知足

関風の色吹越える山見えて     莫言

其角が細根山を訪れた際に詠んだ三吟です。

「三吟塚」は幕末の嘉永二年(1849年)に建てられたもの。

かつて、このあたりに寂照庵という庵があり、

句会や月見が催されました。

当時の風流心の名残を感じることができました。

何かを禁じる碑。

ところどころ、囲われた箇所があります。

こちらは茸の栽培でしょうか。

謎の茸です。

竹と椿。

以上、細根山でした。

どうぞよき一日をお過ごしください。

0コメント

  • 1000 / 1000