『笈の小文』を巡る 鳴海 7 誓願寺 芭蕉最古の供養塔
芭蕉の『笈の小文』を巡る旅。誓願寺のつづきです。
こちらは芭蕉の供養塔。
芭蕉堂の脇(画像向かって左)にひっそりと佇んでいます。
その名のとおり、芭蕉を供養するものです。
石碑裏面。元禄七年(1694年)、十月十二日。芭蕉が亡くなった日が記されています。
芭蕉が亡くなった翌月に、下里知足ら地元の門人たちによって建てられたもので、
現存する最古の芭蕉供養塔になります。
じつは芭蕉の供養塔は「翁塚」と呼ばれ、
江戸時代を通して、全国各地に建立されます。
『諸国翁墳記』というガイドブックが刊行されたほどです。
そのなかでも最古のものということで、
しかも知足のように芭蕉をよく知る人物によって建てられたものであるため、
とても貴重な芭蕉供養塔(翁塚)といえます。
つづきはまた明日。
どうぞ良き一日をお過ごしください。
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