田中邸 芭蕉句碑 行徳街道

行徳のつづきです。

おなじく行徳街道沿い、笹屋うどん跡のほど近いところに、

田中邸があります。


1877年(明治10年)築の木造二階建て。

田中家は350年以上続く旧家であり、


田中邸を建てたのは行徳町初代町長の田中栄次郎(1858年(安政五年)生まれ)。


福沢諭吉の門下生で、家業は塩田を経営する塩場師(しょばし)でした。

まさに行徳を象徴するような家ですが、


いまもご子孫の方がお住いになられているようです。

こちらは芭蕉句碑。


月はやし梢は雨を持ながら   芭蕉


『鹿島紀行』の一句。

すでに述べていますように、芭蕉は行徳で舟を降り、


この街道を通って鹿島へ月見に向かいました。

行徳の人々がそのことを大事にしていたことが句碑から伝わります。

芭蕉が歩いた行徳街道。

製塩、街道、舟運と行徳という町のなりたちが見えてくる田中邸でした。


つづきはまた明日。


どうぞよき一日をお過ごしください。


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俳句「古志」主宰

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