「古志」福岡句会(7月)を終えて 2
7月4日(木)は「古志」福岡句会でした。
今回、初めて北九州市での開催となりました。
特選句からいくつか。
鳥の籠ただ涼風のとほり過ぐ 村田もも子
ゲスト参加の村田さん(NPO法人巣羽)の作品。
からっぽの籠なのでしょう。
いまはただ籠の網目を風が通り過ぎるばかりなのです。
小鳥死に枯野よく透く籠のこる 飴山實
を思い出しましたが、
村田さんの句は虚無感を底に秘めながらも、
表面上はいたって涼しげです。
夏が終わっていく寂しさもかすかに感じられる一句でした。
旅支度もう涼しさのなかにをり 髙橋真樹子
はるばる北海道からご参加の高橋さんの作品。
じっさいには小倉よりも札幌のほうが涼しいはずですが、
この句はあくまでも心の涼しさを言ったもの。
いかに旅を楽しみにしているかが伝わってきます。
綾杉に宿れる龍も暑からむ 斉藤真知子
ご存知、斉藤真知子支部長の作品。
香椎宮の綾杉を詠んだ句。
当ブログでもご紹介しました。
この暑さにはさすがの龍も参っていることだろうと詠んでいます。
ましてやわれわれ人間には耐え難い暑さでした。
どうぞよき一日をお過ごしください。
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