「古志」深川句会(3月)を終えて 2
引き続き、3月の「古志」深川句会です。
第2句座、席題(下萌、浅蜊、遍路)です。
特選句から。
徳利をぶらさげ花の遍路かな 神谷宣行
〈花〉の一字が効いています。
春爛漫のなか、すこし浮かれた気分が伝わってきます。
不真面目な遍路の姿ですが、それもまた風狂。
殻ごとにうぶすなの景大浅蜊 篠原隆子
個体ごとにそれぞれ個性を持っている浅蜊の殻。
じっさいに浅蜊の殻の色味は、その棲んでいた泥や砂の影響を受けるようです。
それを〈うぶすなの景〉といったことで詩になりました。
天上へつづきてはるか遍路笠 谷村和華子
原句は〈つづきてをらむ〉でしたが、理屈っぽく響いてしまいますので、
ここは言い切ったほうが良いと思います。
いっそう句が大きくなり、遍路のあわれがより感じられるのではないでしょうか。
「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。
次回は4月10日(水)13:30〜
会場は江東区森下文化センターです。
「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。
会員以外の方は体験参加が可能です。
初心者の方も歓迎いたします。
ぜひお越しください。
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