「古志」深川句会(11月)を終えて

11月8日(水)は「古志」深川句会でした。


毎月第2水曜日に江東区森下文化センターで開催しています。


第一句座、特選句から。


轟音の冬の宇宙やMRI   吉田順子


寒々しいMRIの内部の様子を〈冬の宇宙〉と大胆に表現しています。


ただただMRIに入ったという愚痴のような報告の句はよくあるのですが、


この句はそういった次元を超えています。


含羞といふや龍太の懐手  西川東久


飯田龍太という大いなる存在を懐かしみ、


そしてその不在を嘆いている、そんな句ではないでしょうか。


年を取るほどに、そして世の様々を知るほどに、


「含羞」こそがよい俳人になるための大きな条件のように感じています。


龍太のような大俳人になる気は毛頭ないですが、


含羞をもって俳句と向き合っていきたいです。


そんなことをあらためて考えさせてくれる句でした。

続きはまた明日。


どうぞよき一日をお過ごしください。

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