石田波郷と小名木川駅(越中島支線)

おはようございます。


いかがお過ごしでしょうか。

昨日の記事では石田波郷の旧居と妙久寺をご紹介しました。

そのすぐそばを越中島支線が走っています。

かつての記事でご紹介した貨物路線です。


小名木川橋梁」(7月26日)

「夜の小名木川」(9月29日)

はじめ小名木川駅〜亀戸駅を結ぶものでしたが、


現在は越中島駅〜新小岩駅まで延伸されています。

小名木川駅春の上潮曇るなり   石田波郷


波郷は『江東歳時記』に次のように記しています。


私は毎朝、小名木川駅の貨車の入換えや突放のひびきで目をさます。十一年間そうである。


旧居はたしかに線路のすぐそばです。


また、現在、小名木川駅は商業施設「アリオ北砂」になっていますが、


それもほど近い場所にあります。


貨車の音は波郷の日常でした。

鉄路の堤にのびた土筆を子供と摘んだこともある。


とも記しています。


ほほえましいですね。

波郷が砂町に住んでいた頃は小名木川駅が始発(終着)でした。


ちょうど波郷が引っ越す年に越中島駅まで延伸、開業しています。


当時から、客車江東線(越中島支線の旅客鉄道化)の話があったようですが、


いまだ実現の見通しは立っていません。

写真中央やや左手に妙久寺の屋根が見えます。


右下に見える通り(清洲橋通りの一部)はかつて境川という運河でした。


舟運と農業の衰退により1930年(昭和5年)に廃川、道路となりました。

線路の下です。

波郷旧居、妙久寺はこの先です。

どうぞよき一日をお過ごしください。


0コメント

  • 1000 / 1000