石田波郷と小名木川駅(越中島支線)
おはようございます。
いかがお過ごしでしょうか。
昨日の記事では石田波郷の旧居と妙久寺をご紹介しました。
そのすぐそばを越中島支線が走っています。
はじめ小名木川駅〜亀戸駅を結ぶものでしたが、
現在は越中島駅〜新小岩駅まで延伸されています。
小名木川駅春の上潮曇るなり 石田波郷
波郷は『江東歳時記』に次のように記しています。
私は毎朝、小名木川駅の貨車の入換えや突放のひびきで目をさます。十一年間そうである。
旧居はたしかに線路のすぐそばです。
また、現在、小名木川駅は商業施設「アリオ北砂」になっていますが、
それもほど近い場所にあります。
貨車の音は波郷の日常でした。
鉄路の堤にのびた土筆を子供と摘んだこともある。
とも記しています。
ほほえましいですね。
波郷が砂町に住んでいた頃は小名木川駅が始発(終着)でした。
ちょうど波郷が引っ越す年に越中島駅まで延伸、開業しています。
当時から、客車江東線(越中島支線の旅客鉄道化)の話があったようですが、
いまだ実現の見通しは立っていません。
写真中央やや左手に妙久寺の屋根が見えます。
右下に見える通り(清洲橋通りの一部)はかつて境川という運河でした。
舟運と農業の衰退により1930年(昭和5年)に廃川、道路となりました。
線路の下です。
波郷旧居、妙久寺はこの先です。
どうぞよき一日をお過ごしください。
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