深川神明宮

おはようございます。


厳しい残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

本日は深川神明宮をご紹介します。


ここは深川発祥の地とされる由緒ある神社で、


古志」の句会でおなじみの、


芭蕉記念館森下文化センターのほど近くにあります。

簡素ですが、立派な鳥居です。


地元の方のなかには、この前を通り過ぎる際には、


かならず立ち止まり、一礼をして行かれる方もいらっしゃいます。

深川の守り神です。

この地を開拓したのは、大阪の商人・深川八郎右衛門。


江戸がまだ大都市となる以前、


慶長年間(1596〜1614)のことです。


当時、このあたりは蘆が生い茂る湿地で、


とても人が住めるような土地ではなかったのですが、


深川八郎右衛門は当時の最新技術を上方から導入し、


一族とともに辛抱強く開墾しました。


そのおかげで、いまの江東区深川の原型が生まれます。

のちに芭蕉がこの地に住むことができたのも、


八郎右衛門のおかげといえますね。


また、徳川家康がこの地を巡察した折、


八郎右衛門に案内を申し付けました。


その際、この地にまだ名前が付いていないことを聞き、


八郎右衛門の姓をとって「深川」とするよう命じたのです。


これが深川の地名のはじまりです。

その八郎右衛門が建立したのが、


この深川神明宮になります。


深川神明宮が深川発祥とされるゆえんです。


すでに述べましたが、八郎右衛門は大阪の商人でした。


以前の記事(宇迦八幡宮治兵衛稲荷神社)でもご紹介しましたが、


やはり江戸の開拓は、関西の商人が担っていたことがわかります。

神輿庫です。


こちらの例大祭でも神輿が出るようです。

毎年、境内で朝顔市が開かれます。


ことしはすでに終わってしまいました。


来年、ご紹介できればと思います。


それでは、どうぞよき一日をお過ごしください。





0コメント

  • 1000 / 1000