一茶のふるさと 信州柏原 2 明専寺

本日も一茶のふるさと、


信州柏原をご紹介します。


まずはお昼ごはん。

信州蕎麦。


霧下 手打ちそば しはら」。


予約必須です。


一茶記念館のすぐ横にあります。

こごみ、こしあぶらなど山菜も美味です。


例年ですと、ふきのとう、たらの芽などもいただけるのですが、


ことしは暖かく、もう無くなっていました。

菜の花、こごみのお漬物。


こちらも絶品です。


一茶記念館にお越しの際には、ぜひ立ち寄っていただきたいお店です。


一茶の菩提寺、明専寺です。


浄土真宗のお寺です。


一茶の先祖はもともと三河に居たのですが、


ときの三河領主・松平(徳川)家康による真宗門徒国払に遭い、


この寺とともに柏原の地に移ってきました。


詳しくは拙著『楽しい孤独』(中公新書ラクレ)をご覧ください。

一茶自身も敬虔な真宗門徒でした。


我と来て遊べや親のない雀  一茶


字が見えにくいですが、一茶の句碑です。


明専寺は一茶の『おらが春』にも登場します。


住職の息子・鷹丸が幼くして事故で亡くなってしまう話です。


とても悲しい話ですが、


一茶の哲学がよくあらわれた文章なので、ぜひご一読ください。

戦時中、金属供出(金属類回収令)のため、この寺の鐘も国家に差し出されました。


当然のことながら、鐘がないと困ります。


しかし、金属不足なので、あたらしい鐘は作れません。


そこで鐘のかわりとなったのが、この石です。

この石を吊るして撞いていたのだそう。


よく見ると、石碑の上部には、吊るすために紐を通した穴が空いています。


戦争がいかに犠牲を強いるものであるか、


そして、いかに不毛なものであるか、この石は伝えてくれます。


明日も信州柏原をご案内いたします。


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