一茶のふるさと 信州柏原 1 一茶のお墓
明治43年に一茶を偲んで地元の方々が建てたお堂です。
「俳諧寺」の名は一茶の庵号にちなんだものです。
ノムラモミジは初夏でも赤く色づいています。
天井には様々な俳人の直筆句があります。
とてもきれいに保存されており、
地元の方々の一茶を慕う思いが伝わってきます。
その奥には一茶の墓があります。
小林家代々のお墓です。
周囲のお墓にくらべても小さなお墓です。
『楽しい孤独』(中公新書ラクレ)にも書きましたが、
一茶個人の墓ではなく、
あくまでも小林家の一員として、
あくまでも真宗門徒の一人として、
この柏原に一族とともに眠っているところが、いかにも一茶らしい感じがします。
お墓は椎や櫟に囲まれて、とても静かです。
一茶というと、パブリックイメージとしては、
身勝手で、エゴむき出しのイメージを持たれていますが、
実際にはまったく逆の性質をもった魅力的な人なんです。
それを知ってほしいという思いで研究をしています。
明日も柏原をご案内いたします。
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