「古志」YouTube句会(4月)を終えて
4月25日(土)は「古志」Youtube句会でした。
毎月第四土曜日に定期開催しています。
特選句からいくつか。
おんかほの拭はれもせず花祭 上村幸三
花祭は釈迦の誕生を祝う仏事。
灌仏会、仏生会のことで、
日本では毎年4月8日に、
各地の寺院で行われます。
(灌仏会:浄土宗公式サイトより)
掲句はお釈迦様の像に甘茶を注ぐ甘茶仏を詠んだもので、
そのお釈迦様の「おんかほ」が拭われないままであるところに目を向けています。
本来、仏様の誕生を祝うはずの場面ですが、
あわれで気の毒な姿にしてしまってるのです。
信仰の場面でありながら、人間のなんとも無神経な様子が浮かび上がってきます。
抑制の効いた表現ながら、聖のなかの俗をえぐり出しており、
まさしく俳諧のお手本のような一句です。
「おんかほ」という丁寧な表現に、仏への敬意と親しみがこもっています。
裏畑の一番茶とて出されけり 澤田美那子
裏畑をどのようにイメージするかによって印象が変わる句かもしれません。
家のすぐ裏にある畑、
それは畑の質としては、良い畑とは言えないのかもしれませんが、
もてなす側としては、ふだん身近な畑になります。
そこで摘まれた一番茶を出すということについては、
どこか面映ゆい感じ、あるいは申し訳ないといった、
複雑な気持ちがあるのかもしれません。
この句も表現はいたってシンプルで、
抑制が効いているぶん、
一句の背後に複雑な心情を読み取ることができます。
「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催しています。
次回は5月23日(土)です。
「古志」会員であれば、どなたでもご参加いただけます。
欠席投句も可能です。
動画はあとからいつでもご視聴いただけます。
初心者の方、入会して日が浅い方も歓迎いたします。
オンライン句会なので、海外からもご参加いただけます。
参加のお申し込みは、
koshionline@yahoo.co.jp
まで、メールにてお願いいたします。
ぜひご参加ください。
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