秋月の町並みと甘木絞り

週末、いかがお過ごしでしょうか。

秋月のつづきです。

眼鏡橋から秋月城へ向かいます。

秋月は江戸時代の城下町の町割りがそのまま残っています。

こちらは石田家住宅。

県の指定有形文化財に指定されています。

こうした江戸時代の武家屋敷や町家がいまも多く残っており、

重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

いつか「ジューデン」で取り上げられる日が来ることを願っています。

町並みは映画「男はつらいよ」の第28作『寅次郎紙風船』のロケ地にもなっています。

こちらのたばこ店で道を尋ねるシーンが出てきます。

しばらく歩いていくと、

「甘木絞り」の幟が立っていました。

ちょうど体験会が終わったところでしたが、ざっと解説してくださいました。

甘木絞りは江戸時代後期にはじまった藍染めを主体とする絞り染めです。


糸で括って防染することで、線描を主体とした絵画的な文様を特徴とします。

明治〜大正期には日本一の生産量を誇りましたが、


第二次世界大戦後に産業としては途絶えてしまいました。

伝統は挑戦の繰り返し。甘木絞りが再び日の目をみるためのビジョン | ローカルニッポン

福岡県の中央部に位置する朝倉市秋月。山々に囲まれたこの地域は、かつては城下町として栄え、現在でもその風情が色濃く残っています。 自然と歴史が調和したこの地域に店舗兼アトリエを構えるのが、「日ノ目スタヂオ」の西村政俊さんです。西村さんは朝倉市の伝統工芸である絞り染め“甘木絞り”のブランド「hinome」を手掛けています。 Uターンするまで知らなかった故郷の伝統工芸 一連の作業を何度も繰り返すことで生まれる“ジャパンブルー” 甘木絞りとは、他の絞り染め同様、布の一部を絞って染まらない部分を作り、染色後の濃淡により柄を生み出す技法です。染色・空気に触れさせる・水洗いを何度も繰り返すことによって、ジャパンブルーとも呼ばれる深く美しい藍色が現れます。甘木絞りは江戸時代から生産が盛んになり、絞り染めの生産額が全国一位になったこともあるそうです。西村さんはデザインから縫製、絞り、染めまで全て自身で行っています。 西村さん: 「面白いのが、一般的な絞り染めのような濃淡を活かした“柄”だけでなく、絞りによってモチーフやテーマを絵画的に表現する、というところです。地元にこんな伝統工芸があることを、戻ってくるまで知りませんでした」 専門学校を卒業後、福岡を離れ様々なファッション分野で働いてきた西村さん。その後2015年、福岡へUターンすることに。 西村さん: 「せっかく地元に戻るなら、と何気なく伝統工芸について調べた時に出会ったのが甘木絞りです。きっかけは些細なものでしたが、知っていくうちにとても興味がわきました。でも同時に、地元の方もほとんど知らない伝統工芸があることに、すごく可能性を感じたんです」 実際のところ、現状甘木絞りを生業として担っている方はほとんどいません。資料も少なく、情報自体がごくわずかだったそう。しかし、伝統工芸ということは、元々は産業として成り立っていたもの。甘木絞りが再び日の目をみることは可能なのではないか。伝統工芸の面白さと産業としての可能性を感じた西村さんの挑戦が、ここから始まります。 「知ってもらわなきゃ意味がない」 専門的に技術を習得し、2017年4月に「日ノ目スタヂオ」を立ち上げます。甘木絞りブランド「hinome」を同時にスタートし、さぁこれから!という時に起こったのが、九州北部豪雨。朝倉市は深刻な被害に遭いました。 西村さん: 「幸いなことに僕自身に

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地元にそんな産業があったとは、全く知りませんでしたので、勉強になりました。

こちらは田代家のイヌマキ。

樹齢400年〜450年とのこと。立派な木です。

かつては秋月城下の外れからも見えたそうで、城下への道標になっていたそうです。

ひさしぶりに秋月の町並みを歩きましたが、新鮮な気持ちで眺めることができました。

続きはまた明日。

どうぞ良き一日をお過ごしください。

大谷弘至 official site

俳句「古志」主宰 和光大学俳句部顧問

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