「古志」YouTube句会(10月)を終えて 2
10月25日(土)の「古志」Youtube句会、
引き続き、特選句から。
虚子在るか紫苑を映す甕の水 丹野麻衣子
小諸の虚子庵での一句。
後日あらためて小諸の旅はこのブログでご紹介します。
掲句は時空を超えて虚子の在庵を問いかけた挨拶句。
砂町や鍋持ち買ふは新豆腐 西川遊歩
石田波郷の町、江東区砂町。
いまでは砂町銀座でも豆腐屋を見かけなくなりました。
もはやなつかしい光景です。
ちなみに砂町銀座には行列ができるおでん屋があります。
たくさん買って帰るならば、鍋でも用意していったほうがよいお店です。
きつつきや楽しげな世に目覚めたる イーブン美奈子
こつこつ幹を叩くきつつきが楽しげに感じられます。
きつつきといえば、一茶の句で、
木つつきの死ねとて叩く柱かな 一茶
があります。
掲句とは正反対の詠み口ですが、
根底に両者合い通じる、くろぐろとしたものを感じるのは私だけでしょうか。
〈楽しげな世〉というのが、
じっさいには楽しくないような、
良いい意味でどこか思わせぶりな印象なのです。
「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催しています。
次回は11月22日(土)です。
「古志」会員であれば、どなたでもご参加いただけます。
欠席投句も可能です。動画はあとからいつでもご視聴いただけます。
初心者の方、入会して日が浅い方も歓迎いたします。
オンライン句会なので、海外からもご参加いただけます。
参加のお申し込みは、
koshionline@yahoo.co.jp
まで、メールにてお願いいたします。
ぜひご参加ください。
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