海野宿資料館 2 養蚕

引き続き、海野宿資料館です。

海野宿資料館(旧関家住宅)には養蚕施設が残っています。

明治時代に入って、旅籠業が廃れていくなか、


海野宿の家々は養蚕業に力を入れました。

その結果、江戸の旅籠として建てられた建物ですが、


明治になって養蚕のために建物に手が加えられ、


旅籠屋造り+養蚕のハイブリッドな建物になっています。

中庭には桑の木が植えてあります。桑の葉は蚕の餌でした。

この日は8月末でしたので、青々と生い茂っています。

こちらは桑切機。これで桑を切って蚕に与えていました。

蚕種。蚕の卵です。

蚕の卵も全国に販売していたようです。

種箱。

こちらは蚕室。

十枚棚。

蚕籠を十枚重ね置くことができます。

籠の中には夏蚕。

明治から大正にかけて、生糸は海外にも盛んに輸出され、一大産業でした。

海野宿が養蚕で近代日本の発展をを支えていたことがうかがえます。

こちらは「機ご」(はたご)。

布を織った機織り機が展示してあります。

蚕を育て、布を織るという、一軒で完結する生産ラインが備えられていたことわかります。

江戸時代に旅籠として栄え、明治・大正時代には養蚕業で栄えた海野宿。

その歴史にじかに触れることができる資料館です。

開宿400年の歴史を体感すべく、ぜひお運びください。

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