旧・出津救助院 授産場

長崎の旅、

外海(そとめ)の続きです。

出津救助院の授産場です。

授産場の一階はそうめんやカンコロなどを作る工場でした。


原料の小麦粉や甘薯は女性たちによってこの地で作られたものが使用されました。

当時のままの製造機械が展示してあります。

ド・ロ神父考案の「カンコロ切り機」。


原料のサツマイモを同時に数個切ることができるとのこと。


カンコロはサツマイモを切って天日に干したもの。いわゆる干し芋ですね。


神父の主食だったそう。


貧しい人々を助けつつ、自身は質素な暮らしをしていました。

こちらは素麺延し機。

これもド・ロ神父考案のもの。

捏ねた麺生地を平らに延ばすのに使いました。


この機械はパスタの製造技術を転用したものだそうです。

頭上の梁には穴が空いていますが、

ここに棒を挿して、素麺を手延しました。

ちなみにこちらが「ドロさまそうめん」。


当時の製法で作られたもの。


やや太めで、コシが強く、とても美味しいです。

こちらは唐箕。穀物からもみ殻を吹き分けるための道具。


この地で作られたそうめんは主に日本人向けに販売されました。

そしてこちらのマカロニ工場で作られたマカロニは、


長崎に住む外国人向けに販売されました。

ほかに製粉所や薬局などもありますが、


いずれもド・ロ神父がこの地の人々のためにゼロから立ち上げたもの。

いまでは世界遺産の一部になっています。

どうぞ良き一日をお過ごしください。

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