往生寺(善光寺奥の院)3 本堂と落し文
引き続き、往生寺です。
善光寺の奥の院とされる往生寺。
本堂へはさらに石段を登ります。
眼下には長野市街が広がるのですが、
緑の木々が生い茂っているため、ここからは見晴らすことはできません。
こちらが本堂。小さくシンプルです。
よく見ると、本堂の脇に落し文がたくさん落ちていました。
虫が巻いて落とした葉っぱなのですが、
いにしえの手紙(書簡)に見立てて、
「落し文」と呼ぶようになりました。
夏の季語になっています。
見上げると、ブナと思しき葉が生い茂っていました。
本堂の脇には散歩道が続いていました。
新緑が目に優しい季節。
高台なので空気もきれいです。
散歩道には「藤村碑」があります。
じつは小諸時代の島崎藤村がここ往生寺を訪れており、
『千曲川のスケッチ』にその眺望の良さを書き記しているのです。
また、小説『破戒』にも少しだけ登場します。
ご興味のある方は、ぜひ読み返してみてください。
どうぞ良き一日をお過ごしください。
0コメント