往生寺(善光寺奥の院)2 芭蕉と一茶の句碑
引き続き、長野の安楽山往生寺です。
市街地の喧騒を離れた静かなお寺です。
こちらには芭蕉と一茶の句碑があります。
こちらが芭蕉句碑。
いっぽう、一茶はしばしば往生寺を訪れています。
花の世は佛の身さへおや子哉 一茶
蝶とぶやしんらん松も知つた顔
花さくや伊達にくはへし売きせる
一句目は当地を詠んだ句。「かるかや堂」と前書きがあります。
一茶は「苅萱伝説」が好きだったようで、それを詠んだ句です。
「苅萱伝説」の詳細はまた後日。
二句目、三句目は善光寺を詠んだ句。
「しんらん松」は親鸞聖人が善光寺に松を奉納したことにちなみます。
三句目、善光寺の周辺の市では、キセルも売っていたのでしょう。
当時、善光寺は長野の商業の中心地でもありました。
江戸をはじめ全国各地から参詣客がやってきたからです。
そのため門前町が発展し、商人たちも集まってきたのです。
こちらは山吹の花。
黄色が鮮やかです。
山吹や腰にさしたる馬杓子 一茶
馬杓子は馬柄杓。馬に水を飲ませるための柄杓。
馬子(馬丁)がよく用いました。
つづきはまた明日。
どうぞ良き一日をお過ごしください。
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