「古志」深川句会(5月)を終えて 2
引き続き、5月14日(水)の「古志」深川句会より。
特選句からいくつか。
夏川のますらをぶりも郡上かな 篠原隆子
水都・郡上八幡には三つの大きな川が流れ込んでいます。
なかでも吉田川は清流でありながら、
一方では、いわゆる暴れ川の顔ももっています。
そんな川を益荒男(ますらを)と褒め称えている一句。
夏になり、いよいよ力強さを増しているのです。
(Photo by Canva)
蠅叩島の時間はゆるやかに 神戸秀子
「島の時間はゆるやかに」は「ただごと」なのですが、
蠅叩の季語をもってきたことで、
一句にしっかりとした核が生まれました。
季語のおかげで、島の生活が背後に見えてくるのです。
しかも、それが決して、快適なことばかりではないことも見えてきます。
そのため、この句では時間という形のないものが、
しっかりと形をもって感じられます。
「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。
次回は6月11日(水)13:30〜
会場は江東区森下文化センターです。
「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。
会員以外の方は体験参加が可能です。
初心者の方も歓迎いたします。
詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。
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