吉原大門 お歯黒どぶ

浅草のつづきです。

吉原大門。

かつての吉原遊廓の正面玄関です。

こちらは吉原交番前交差点。

風俗街を通り抜けていきます。

こちらはお歯黒どぶの石垣跡。


当時、吉原を囲むように溝(どぶ)が掘られていました。

どぶの幅は9メートルほどもあったそうで、


遊女の逃走を防ぐために作られたと言われています。


囚われの身です。

その独特な名称の由来ですが、遊女たちがお歯黒をどぶに捨てていたことから、


「お歯黒どぶ」と呼ばれるようになったそうです。


黒く濁っていたのかもしれません。


雪ちるや吉原駕のちうを飛ぶ   一茶


一茶はしばしば吉原を詠んでいますが、


そのなかでも知られた句ではないでしょうか。


当時のお客さんは駕籠や舟を使って吉原へ通いました。


宙を飛ぶように、いきおいよく吉原へ向かう駕籠を眺めながら、


一茶はどう思っていたのでしょうか。


どうぞ良き一日をお過ごしください。

大谷弘至 official site

俳句「古志」主宰

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