「古志」YouTube句会(12月)を終えて 2

引き続き、昨年末12月28日(土)の「古志」Youtube句会。


特選句からいくつか。


ぬつと出すセーターの上に今日の顔   稲垣雄二


〈今日の顔〉がいいですね。


セーターはいつも着ている馴染みのものかもしれませんが、


それを着ている当人は日々、新しくなっているのです。


日常のちょっとしたことのなかにも、


新鮮な変化は隠れているものです。


そこに気づくことができたのが、この句の手柄であり、


俳句の良さの一つともいえます。


父と子の何話ゐる柚子湯かな   藤原智子


母親の視点ですね。


子というのは、おそらく息子さんでしょう。


父と子の男二人の貴重な時間を尊重しつつも、


母親としては、その会話の内容が気になるのです。


そうした心の機微が一句の余情になって伝わってきます。


初春やべつぴんさんの鯛買はん   大場梅子


文字どおり、めでたい、堂々とした新春詠。


今回、飴山實俳句賞を受賞されましたが、


変わらず、その勢いを感じさせます。


「古志」YouTube句会は毎月第4土曜日に開催しています。


次回は2月22日(土)です。


「古志」会員であれば、どなたでもご参加いただけます。


欠席投句も可能です。動画はあとからいつでもご視聴いただけます。


初心者の方、入会して日が浅い方も歓迎いたします。


参加のお申し込みは、


koshionline@yahoo.co.jp


まで、メールにてお願いいたします。


ぜひご参加ください。

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