「古志」深川句会(5月)を終えて

5月8日(水)は「古志」深川句会でした。


毎月第2水曜日に江東区森下文化センターで開催しています。


「古志」の会員であれば、どなたでもご参加いただけます。


季節柄、いきいきとした句が多く、全体的に充実した句座となりました。


第一句座・雑詠、特選句からいくつか。

(Photo by Canva


菖蒲湯や恋の病のほか知らず   園田靖彦


とにかく健康的。


それが菖蒲湯のおかげかどうかはわかりませんが、


邪気、疫病、悪いものは一切寄せつけないのです。


ただ、恋患いだけはどうしようもないというのですが、


それもある意味、健康だからこそのもので、微笑ましいかぎりです。


更衣しがらみ重き夫の服   城田容子


句座の連衆は城田さん御夫婦のことはよく聞き知っていますので、


夫の姿というのが、ありありと想像できるのではないでしょうか。


むろん、ご存じなくても、一句の叙述から、なんとなくその姿は想像されるはずです。


ちなみに〈ビール呑むために我が家を借りたしと 城田容子〉もありました。


夫からしてみれば、しがらみでもなんでもないのかもしれません。

(Photo by Canva


白々とアスパラガスの裸身かな   西川遊歩


アスパラガスは夏の季語。


この句で詠まれているのは、もうすぐ旬を迎えるホワイトアスパラガスですね。


もともと日本人にはなじみのないもので、


その白じろとして、しっとりとした質感は、


まさにこの句が詠んでいるように、裸身のような艶めかしさを感じてしまいます。


つづきはまた明日。


どうぞ良き一日をお過ごしください。

古志 | 俳句結社「古志」のホームページ

句集『月の山』著者:長谷川冬虹定価:2,200円+税発行:青磁社発行日:2024年4月ISBN:978-4-86198-587-4古志叢書七十二篇・編集長の住所が4月から変更となりました。「同人の一句」等の宛先にご注意下さい。詳しくは誌面をご参照下さい。大谷主宰ご出席のもと、対面句会を開催します。古志会員であれば、どなたでもご参加いただけます。日時=5月8日 (水)13時30分〜17時会場=森下文化センター(第2研修室)半蔵門線・大江戸線「清澄白河駅」徒歩8分・都営新宿線「森下駅」徒歩8分参加費=2000円第1句座:5句(当季雑詠) 第2句座:3句(席題)*事前のお申し込みは必要ありません。*当日は風邪の症状があるなど、体調がすぐれない場合は、ご参加をお控えください。手指の洗浄、アルコール消毒にご協力ください。マスクの着用は任意です。*「古志」以外の方で体験参加をご希望の方は「古志」公式HPよりお問い合わせください。*ご不明な点は、幹事の篠原隆子さんまでお問い合わせください。大谷主宰出席の句会 ・5日(日)全国小中学生俳句大会表彰式(一茶記念館主催)・8日(水)深川句会・10日(金)名残句会(芭蕉記念館)・25日(土)YouTube句会※「YouTube席題句会」、「YouTube鍛練句会」は定例の「YouTube句会」配信のなかで申込みの案内・受付をしています。参加希望の方は、まずは定例の「YouTube句会」にご参加ください。 ※大谷弘至official siteブログにて最新情報を随時更新しています。評釈やエッセイなども掲載されていますので、ぜひご覧ください。 http://otanihiroshi.amebaownd.com長谷川前主宰出席の句会・4日(土)軽井沢新緑ズーム句会(ネット投句スクーリング)・5日(日)広島ズーム句会・11日(土)朝日カルチャーズーム講座「『おくのほそ道』をよむ」・11日(土)古志ズーム講座「俳句でよむ『おくのほそ道』」・12日(日)きごさい+、山口禮子さん・18日(土)鎌倉ズーム句会・19日(日)金沢ズーム句会・25日(土)朝日カルチャーズーム講座「一億人の俳句入門」・26日(日)仙台ズーム句会※新型コロナウイルス感染症の流行状況によりスケジュールは変更となる場合があります。発行:2024年4月10日長谷川櫂論:青木亮人装丁:水

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俳句「古志」主宰

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