「古志」深川句会(5月)を終えて
5月8日(水)は「古志」深川句会でした。
毎月第2水曜日に江東区森下文化センターで開催しています。
「古志」の会員であれば、どなたでもご参加いただけます。
季節柄、いきいきとした句が多く、全体的に充実した句座となりました。
第一句座・雑詠、特選句からいくつか。
(Photo by Canva)
菖蒲湯や恋の病のほか知らず 園田靖彦
とにかく健康的。
それが菖蒲湯のおかげかどうかはわかりませんが、
邪気、疫病、悪いものは一切寄せつけないのです。
ただ、恋患いだけはどうしようもないというのですが、
それもある意味、健康だからこそのもので、微笑ましいかぎりです。
更衣しがらみ重き夫の服 城田容子
句座の連衆は城田さん御夫婦のことはよく聞き知っていますので、
夫の姿というのが、ありありと想像できるのではないでしょうか。
むろん、ご存じなくても、一句の叙述から、なんとなくその姿は想像されるはずです。
ちなみに〈ビール呑むために我が家を借りたしと 城田容子〉もありました。
夫からしてみれば、しがらみでもなんでもないのかもしれません。
(Photo by Canva)
白々とアスパラガスの裸身かな 西川遊歩
アスパラガスは夏の季語。
この句で詠まれているのは、もうすぐ旬を迎えるホワイトアスパラガスですね。
もともと日本人にはなじみのないもので、
その白じろとして、しっとりとした質感は、
まさにこの句が詠んでいるように、裸身のような艶めかしさを感じてしまいます。
つづきはまた明日。
どうぞ良き一日をお過ごしください。
0コメント