「古志」大阪句会(4月)を終えて
4月2日(火)は「古志」大阪句会でした。
ブログでご紹介してきましたように、ぴったり花時の句会となりました。
私が参加するのはコロナ禍の直前、2020年の2月以来。
久しぶりにお目にかかる方々はお変わりないご様子で、
一方でコロナ禍中に入会された方々もおられ、
「お久しぶり」と「はじめまして」が入り交じる新鮮な空間でした。
あらためて対面の句会の良さを実感することができました。
第一句座から特選句をいくつか。
桜もち濁世なかなかよかりけり 安藤久美
濁世といえば、
昼の酒濁世の蛙聞きながら 飴山實
を思い出す方は多いのではないでしょうか。
どちらも懐の深い悠然とした趣ですが、
飴山先生の句は寂びた渋い味わいがあり、
安藤さんの句はぱっと華やかで別趣の味わいがあります。
それぞれのキャラクターが良く出ているのではないでしょうか。
花の巻桜の宮にはじまりぬ 稲垣雄二
今回、事前の吟行は桜ノ宮駅に集合だったのですが、
その吟行を一巻の歌仙に見立てて、当意即妙に詠んでいます。
挨拶句のよろしさを教えてくれる一句です。
こうした挨拶も吟行や対面句会ならではのものでしょう。
花の句座短冊くばるさざめきも 澤田美那子
対面句会の良さといえば、この句にもあらわれています。
句座の静けさ、緊張感、ワクワク感を伝えつつ、
花の句座ということで、そのさざめきも華やいで感じられます。
まるで花のさざめきのようにも聞こえてくるわけです。
続きはまた明日。
どうぞ良き一日をお過ごしください。
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