「古志」深川句会(1月)を終えて 2
引き続き、「古志」深川句会です。
第2句座、席題(初旅、初戎、寒蜆)です。
「初戎」は奈良からお越しの田村さんが出題。
関東では馴染みのない季語ですが、一同、かえって詩情を掻き立てられ、
大いに盛り上がりました。
これも席題ならでは。
特選句から。
見にゆかん浪花の誇る初戎 大場梅子
「それほどまでに言うならば、ひとつ見に行ってやろうか」
といったやや上から目線の調子が感じられるのですが、
むしろ、それが一句の弾みを生んでいます。
秩父生まれの大場さんには「初戎」は馴染みのないものだそうで、
実際に見に行ってみたいとのこと。
わくわくと心斎橋や残り福 仲田寛子
初戎は三日間開催されますが、その最終日を「残り福」というそうです。
この句は「残り福」が効いています。
最終日だからこそ、よけいにわくわくするわけです。
(画像はガーデンプラスより)
龍宮で舞ひし鯛もて初戎 城田容子
こちらは想像を膨らませて詠んだ句。
福笹の飾りの鯛を詠んでいます。
まず着想が愉快なのですが、それだけでなく、
鯛だけになんともめでたい言祝ぎがあります。
城田さんは今年、あらたに同人となられましたが、
益々の充実ぶりがうかがえます。
「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。
次回は2月14日(水)13:30〜
会場は江東区森下文化センターです。
「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。
会員以外の方は体験参加も可能です。
初心者の方も歓迎いたします。
ぜひお越しください。
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