「古志」深川句会(6月)を終えて 2

きのうの続きです。


第二句座、席題。


お題は「父の日」「青山椒」「名越の祓」でした。


今回はお題の難しさもあり、あまりいい句はありませんでした。


「父の日」は季語として、まだなじみが浅いこと、


どうしても父のことをありふれた連想で詠んでしまうことなどで、


席題で短時間で詠むには難しい面がありました。


「名越の祓」は神事ですので、そもそも難しいですね。


しかも「形代」や「茅の輪」など傍題がたくさんあるように、


どこを切り取るかという問題もあり、


机上で短時間に作るには、いっそう難しさがあります。


吟行向きの季語のように感じます。


父の日や戦死の父に抱かれたき  吉田順子


思いをまっすぐ表現してあります。


境涯の句ですので、こうした直截な表現がとても生きます。


父の日の父はいつものパチンコ屋 城田容子


俳句はふだんの心で作るのが良いです。


誰しも、カッコつけたがったり、賢く思われたいものですが、


ふだんのありよう、あるがままこそ、俳句に適うものです。


父の日の特別感もなく、いつものようにパチンコ屋へ向かう父の姿。


ほのかにペーソスを感じさせつつ、ふだんのままのよさをあらためて教えてくれます。


「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。


次回は7月12日(水)13:30〜


会場は江東区森下文化センターです。


古志」の方はどなたでもご参加いただけます。


ぜひお越しください。


入会ご希望の方は「古志」公式サイトまでお問い合わせください。


以下、おまけです。


句会後、所用で秋葉原へ行ってきました。

電気街の入り口です。


さすがに秋葉原は空が狭いですね。

帰宅の人波。


コロナ禍もいよいよ明けた感じがします。

秋葉原某所のウーパールーパー。


カメラを向けると逃げます。


それでは今日も良い一日をお過ごしください。

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