「古志」深川句会(6月)を終えて 2
きのうの続きです。
第二句座、席題。
今回はお題の難しさもあり、あまりいい句はありませんでした。
「父の日」は季語として、まだなじみが浅いこと、
どうしても父のことをありふれた連想で詠んでしまうことなどで、
席題で短時間で詠むには難しい面がありました。
「名越の祓」は神事ですので、そもそも難しいですね。
しかも「形代」や「茅の輪」など傍題がたくさんあるように、
どこを切り取るかという問題もあり、
机上で短時間に作るには、いっそう難しさがあります。
吟行向きの季語のように感じます。
父の日や戦死の父に抱かれたき 吉田順子
思いをまっすぐ表現してあります。
境涯の句ですので、こうした直截な表現がとても生きます。
父の日の父はいつものパチンコ屋 城田容子
俳句はふだんの心で作るのが良いです。
誰しも、カッコつけたがったり、賢く思われたいものですが、
ふだんのありよう、あるがままこそ、俳句に適うものです。
父の日の特別感もなく、いつものようにパチンコ屋へ向かう父の姿。
ほのかにペーソスを感じさせつつ、ふだんのままのよさをあらためて教えてくれます。
以下、おまけです。
句会後、所用で秋葉原へ行ってきました。
電気街の入り口です。
さすがに秋葉原は空が狭いですね。
帰宅の人波。
コロナ禍もいよいよ明けた感じがします。
秋葉原某所のウーパールーパー。
カメラを向けると逃げます。
それでは今日も良い一日をお過ごしください。
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