若狭 4 若狭佳日

初日は雨に降り籠められてしまいました。


ですので今回は宿のご紹介になります。

若狭佳日


部屋からの眺望です。屏風絵のような美しさがあります。


手前に見える松は樹齢130年だとか。


味わい深い姿です。

もともと大浴場だったものをリノベーションした部屋だそうで、


浴槽の形がそのまま残っています。

ソファーに座っていると、湯船に浸かっているような感覚になります。


不思議とリラックスできます。

浴場の元の構造を生かしたモダンな作りです。

洗面所の奥は風呂になっています。


壁や仕切りがありません。

阿納の路地を眺めることができます。

風呂は寝室まで筒抜けです。


斬新です。

とてもいい宿でしたので、


結果的に降り籠められて正解でした。

そんなこんなで、すぐに夕食でした。


移動で一日終わった形です。

18:00。まだほの明るい時間から夕食です。

ふだん夕食は深夜になってしまうので、


こんなに早い時間から食事をするのは新鮮です。

若狭ぐじ(甘鯛)のコースになります。


若狭の松竹梅がテーマ。


松、竹、梅がそれぞれ料理の中に隠れています。

福井の、小鯛の笹漬け、穴子の醤油焼き。いずれも地元の逸品です。

せっかくなので地酒をいただきます。


早瀬浦・浦底はにごり酒。


早瀬浦は昔から好きな銘柄です。純米吟醸・山田錦も安定の旨さでした。


岳颪は度数が20度あり、とても切れの良い酒でした。これも好みの酒です。


飛鳥井はバランスが良く、飽きずに呑み続けられそうな酒。女性蔵元だそうです。

お造りです。


冒頭の写真に写っていますが、


目の前が養殖場で、鯛やふぐなどを育てています。


若狭はふぐも有名ですが、


冬場にはふぐのコースもいただけると思います。

若狭塗のお椀。魯山人好みの日月椀です。


箸は若狭塗箸。


いずれも名産品。


そして今回のメイン、若狭ぐじ(甘鯛)。

心身ともに若狭で満たされました。


オープンを祝う胡蝶蘭

まじまじと見たことはなかったのですが、絢爛豪華な花ですね。


いちおう夏の季語です。

今日も佳き日となりますことを。

大谷弘至 official site

俳句「古志」主宰 和光大学俳句部顧問

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