善光寺と一茶 3 水路
本日も善光寺周辺をご案内します。
牡丹でしょうか。つぼみも美しい。
黄色です。こちらは芍薬?
色とりどりです。
さて、本題ですが、
善光寺の周辺には、江戸時代の水路が残っています。
防火用の水路です。
町中を水路が巡っています。
善光寺町ではたびたび火災が起こり、善光寺さんに延焼することもあったため、
町を守るため、また寺を守るために町方で力をあわせて造ったのだそうです。
また、善光寺大勧進の放生池は「天明の大飢饉」の際に庶民救済のために造られた溜め池で、
この水路に繋がっています。
「天明の大飢饉」といえば、一茶が20代前半の頃のこと。
一茶にとってもこの水路や放生池はお馴染みのものだったはずです。
石畳と板蓋。
ここに畳を差して流れをせき止めることで、
水を貯めたり、
水の流れを変えて必要なところへ送ったりしました。
そのため「畳差し」と呼ばれました。
ふだんは牛馬の飲水、道や庭などの散水などのほか、流雪溝としても利用されました。
現在では酒蔵「西之門よしのや」などで見ることができます。
水路には当時の人々の信仰と生活の匂いが残っています。
一茶の時代の空気を感じることができる水路です。
善光寺にお越しの際は、ぜひチェックしてみてください。
明日も善光寺をご紹介します。
初夏です。
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