松むしり

3月のYouTube席題句会では「松毟鳥」(まつむしり)を出題しました。


遠く来てまほらの松を松毟鳥 篠原隆子

松毟鳥鳴けば華やぐ松一つ 久嶋良子

入相の鐘に驚く松毟鳥 きだりえこ

名の松を出てまたくぐり松毟鳥 菅谷和子


まつむしり(松毟鳥)はスズメ目キクイタダキ科の鳥。日本で一番小さな鳥といわれています。

春になると、松の若葉をつつくので、この名で呼ばています。春の季語です。


ちなみに、きくいただき(菊戴)の名で秋の季語にもなっています。頭に菊の花を頂いているように見えることからこの名がついています。

呼び名は違えど、まったく同じ鳥です。

※写真はwikipediaより。


松むしりの季語解説を見ていると、虚子の『新歳時記』など、いくつかの歳時記では「松の若葉を食べる」とされていますが、これはさすがに誤りのようです。

実際には松についている虫を食べているのですが、それが松を毟っているように見えるのです。


松むしりはあまり俳句に詠まれる機会はありません。

しかし、じつは普段われわれのそばに存在している、身近な季語です。


松毟鳥それは大蛇の棲む松ぞ 弘至


私自身、今回初めて向き合った季語ですが、今後も詠んでいきたい季語になりました。

こうした季語に出会うことも席題句会の良さの一つであり、楽しさでもあります。


古志YouTube席題句会は不定期開催です。

毎月第4土曜日開催の古志YouTube句会内でご案内しています。

ご興味のある方はぜひご参加ください。

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