第八回 古志YouTube句会を終えて
本日24日(土)に第八回YouTube句会を行いました。
(下記リンクより配信をご覧いただけます)
今回は充実した句会でした。
参加されているみなさんの熱量がオンライン越しであるにもかかわらず、
しっかり伝わってくるようになりました。
句座として少しずつ熟成されていっているように感じます。
こうしたこともまた、ひとつひとつの積み重ねであると感じています。
引き続きよろしくお願いいたします。
今回は選に入らなかった、点が入らなかった、ということもあるかもしれませんが、
それもまた勉強のうちですので、うまく糧にしていくことが大事です。
配信のなかでもふれましたが、昨今の俳句を取り巻く現状は大変深刻なものです。
大衆化が行き過ぎている状況です。
わたしたちはそうした流れに呑み込まれてはいけません。
点が入った、入らなかったということだけに一喜一憂して終わるのではなく、
それぞれがはるかな視点に立って、真摯に俳句にむきあっていくことが大事だと思います。
この句会がみなさんにとって、そのきっかけになれば幸いです。
楽しい、苦しいは俳句をやっていくうえで当たり前のことです。
その先にある大事なものを見据えて、さらにいい句座にしていけたらと思っています。
そのためには、まずは私自身が精進しなくてはいけません。
今回の特選句です。
火の生れしころの記憶の栗を剥く イーブン美奈子
鷹の来る松はそのまま松手入 神戸秀子
ありたけの日差しを広げ障子貼る 百田直代
もの言はぬものより深みゆく秋よ 木下まこと
松手入れ後は羽衣待つばかり 稲垣雄二
脇の句をつけてかろがろ新酒汲む 丹野麻衣子
争ひしきのふの角や伐られたる 神戸秀子
次回のYouTube句会は11月28日(土)です。
「「古志」最新号を読む」10月の配信は27日(火)20:00からです。
ふるってご参加ください。
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