第二句集 『蕾』刊行

第二句集となる『蕾』を刊行しました。

『大旦』以来、九年ぶり、はじめての自選句集です。


  生きること春なほ寒くあるごとく 大谷弘至


書名は「寒雷」復刊号(昭和21年9月号)の加藤楸邨の文章からいただきました。


  どんなに苦しい現実でも、一歩一歩ゆたかに踏み出したい。つまさきで探 

 りあてる一粒一粒の砂のやうに、一句一句を生み出したい。現実はよし荒野

 であっても心に花の蕾をもちたい。(加藤楸邨)


この句集は花神社の最後の出版物になります。

楸邨ゆかりの花神社から出させていただいたこと、

そしてなにより日頃お世話になっている大久保憲一さんの手で作っていただけたことは、

私にとって何事にも代えがたいことです。

思いの詰まった句集ですので、ご一読いただけますと幸いです。


『蕾」は書店での取り扱いはございません。

購入をご希望の方は、花神社まで直接お問い合わせください。

(お支払いは同封の郵便振替にてお振込みください。送料は花神社が負担いたします。)



大谷弘至 official site

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俳句「古志」主宰 和光大学俳句部顧問

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