「古志」深川句会(2月)を終えて 2
引き続き、2月11日(水)の「古志」深川句会から。
二句座目は席題。【雪解、諸子、呼子鳥】
オリンピック終へて雪解の村となる 西川遊歩
ちょうど冬季五輪開催中の句会でした。
オリンピックの熱狂と喧騒から、
瞬く間に日常に戻る感じがとてもうまく表現されています。
世界中から集まった、
たくさんの大会関係者・選手・観客・報道陣らがいっせいに去り、
もとの静かな村にもどったわけです。
個人的には1998年の長野五輪を思い出しました。
「雪解」ということで、春の兆し、ほのかな温かみはもちろん、
大会開催中の緊張感がほぐれていく感じもうまく表すことができています。
呼子鳥河原の葦の骸から 臼杵政治
「呼子鳥」は人を呼ぶように鳴く鳥の総称です。
なかなか馴染みのない季語(春)だと思いますが、
一説には郭公(かっこう)とも、
また他の説では、ウグイスとも、ホトトギスとも言われています。
何であれ、人を呼ぶその声の寂しさにあわれがあります。
松の木と名はしりながら呼子鳥 鬼貫
役なしの我を何とて呼子鳥 一茶
『万葉集』以来、詩歌で親しまれてきましたが、
現在ではあまり詠まれていませんね。
臼杵さんの句ですが、
〈河原〉〈骸〉といった語から醸し出されるイメージによって、
まるで、あの世から呼んでいるかのように詠まれています。
じっさいには、河原の枯葦のなかで鳴いているわけですが、
凄絶な声で呼んでいそうです。
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