「古志」深川句会(1月)を終えて 2

引き続き、1月11日(水)の「古志」深川句会から。

寒灸や濁世の外の放哉に   小林昌子


寒のうちにお灸を据えると、


とても効きが良いとされていました。


それで寒灸という季語になっています。


たしかに効きそうですね。


世俗の外で生きた尾崎放哉。


そんな放哉に寒灸を据えてやろうという一句。


「灸を据える」というと、


痛い目に遭わせたり、叱りつけるという意味の慣用句になっていますが、


この句においては、素直に労りの意味で読んだほうが良いと思います。


ちなみに今年は尾崎放哉の没後100年。


あらためて注目が集まりそうです。


生かされて大きく丸く河豚の怒気   西川遊歩


怒気が丸いというのが面白いですね。


怒っているのですが、


どこかユーモラスな河豚の様子をうまく捉えています。


ばけばけてみても海鼠はなまこかな   大平佳余子


海鼠には擬態する能力は無いようですが、


もし仮に海鼠が何かに化ける力があったとしても、


やっぱり海鼠はナマコだろうというのです。


なまこという存在の悲哀をうまく表現しています。


「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。


次回は2月11日(水)13:30〜


会場は江東区文化センター(東陽町)です。


「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。


会員以外の方は体験参加が可能です。


初心者の方も歓迎いたします。


詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。

大谷弘至 official site

俳句「古志」主宰 和光大学俳句部顧問

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