小倉 常盤橋
北九州市小倉のつづきです。
ごらんのとおり木造。自動車は通れません。
かつて長崎街道、唐津街道、中津街道、秋月街道、門司往還の起点であり終点でした。
つまり九州の主要な街道がここから始まり、
その先にはアジア、そして世界が広がっていたのです。
シーボルトの『日本』でも常盤橋が描かれています。
八代将軍、吉宗の時代にはベトナムから白い象が連れてこられました。
長崎から上陸、この常盤橋を通り、関門海峡を渡って本州、そして江戸まで運ばれました。
そして天皇に拝謁するため、従四位の位を与えられています。
従四位の象も歩きし道暑し 木下まこと
「古志」福岡句会(小倉)では白象にちななんだ句も出されました。
そんなさまざまなものが往来した橋。この先は長崎街道です。
つづきはまた明日。
どうぞよき一日をお過ごしください。
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