小倉 常盤橋

北九州市小倉のつづきです。

こちらは常盤橋。もともとは江戸時代のはじめに架けられました。


現在のものは1995年製。江戸の頃の橋を再現しています。

ごらんのとおり木造。自動車は通れません。

かつて長崎街道、唐津街道、中津街道、秋月街道、門司往還の起点であり終点でした。

つまり九州の主要な街道がここから始まり、


その先にはアジア、そして世界が広がっていたのです。

シーボルトの『日本』でも常盤橋が描かれています。

八代将軍、吉宗の時代にはベトナムから白い象が連れてこられました。


長崎から上陸、この常盤橋を通り、関門海峡を渡って本州、そして江戸まで運ばれました。


そして天皇に拝謁するため、従四位の位を与えられています。

従四位の象も歩きし道暑し   木下まこと


「古志」福岡句会(小倉)では白象にちななんだ句も出されました。

そんなさまざまなものが往来した橋。この先は長崎街道です。

つづきはまた明日。

どうぞよき一日をお過ごしください。

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