筥崎宮

おはようございます。

福岡のつづきです。

筥崎宮に参拝しました。

宇佐神宮、石清水八幡宮とならぶ三大八幡宮の一つです。

創建は延喜21年(921年)。主祭神は応神天皇。

筥崎宮といえば、やはり楼門ではないでしょうか。

日本三大楼門の一つです。

そして扁額。

「敵国降伏」。醍醐天皇の宸筆。元寇に際して亀山天皇が奉納したといわれています。


武力で相手を制圧するのではなく、


徳の力によって相手がおのずから靡き、降伏するという意味だそうです。

元寇では筥崎宮も戦火に遭い、焼失してしまいます。

「敵国降伏」には国難に際しての切実な祈りが込められているわけです。

こちらは蒙古軍船碇石。沈没した蒙古軍の船の碇(いかり)です。

うしろの石垣は元寇防塁を移築したもの。

神木の大楠。神寂びた姿をしています。

こちらは湧出石。文字通りパワーが湧き出ている石だそうで、

触れるとパワーをいただけるとのこと。


古く「筥崎宮縁起絵巻」にも描かれています。

奥に見える石灯籠は千利休が奉納したもの。

利休の好みなのでしょう。とてもスタイリッシュな石灯籠です。


ちなみに大徳寺高桐院にある利休奉納の灯篭と同じところが欠けているそう。


中に入れませんでしたので撮れませんでしたが、欠けてるのは写っている逆側になります。

神木の筥松。


神功皇后が応神天皇をお産みになった際、胞衣を箱(筥)に入れ奉納された跡とされます。

箱崎は歌枕。なかでもこの松が和歌に詠まれました。


千早振る神代に植ゑし箱崎の松は久しきしるしなりけり 法印行清『続古今和歌集』

歳月を経ているせいか、弱々しくも見えますが、そのぶん気品があります。

われらがアビスパ福岡の奉納絵馬。ホークスのものもあります。

筥崎宮は見どころが多い上に、たくさんのパワーをいただける御宮です。

機会がございましたら、ぜひお運びください。

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