佃の渡し(佃島渡船場跡)

月島、佃島の続きです。


住吉神社からすぐそばの隅田川へ出ました。


かつて「佃の渡し」と呼ばれた佃島渡船場跡です。

江戸時代から昭和39年まで約320年間、


隅田川を渡るための渡船が運行されていました。


佃島に住む人々の日常の交通手段として、


また、住吉神社に参詣に訪れる人々にも利用されました。

こちらは安藤広重が描いた佃島。


奥にみえるのは住吉神社。渡船で参詣に向かう女性たちです。


昭和39年、佃大橋が架橋されたことで、渡船はその役目を終えました。

(「混沌の屋形風呂」より転載)


あらためて古地図でみると、月島、佃島はそれぞれ隅田川下流にあって、


ぽつんと孤立した島だったことがわかります。

佃島渡しの跡や鳥曇   石川桂郎


渡船場の在りし日を遥かに偲んだ一句。


どうぞ良き一日をお過ごしください。


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