向島百花園 秋の七草

おはようございます。


本日も向島百花園です。

向島百花園を造ったのは骨董商の佐原鞠塢


当時の江戸の文人サロンの中心人物の一人で、


みずからも俳諧など文芸を嗜みました。


その佐原鞠塢が独自に選定した「秋の七草」があります。


ふつうは「ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ」ですが、


佐原鞠塢セレクションの「秋の七草」は、


ねりの花、ごじ、ゆうがお、おしろい花、たまずきは、ひおうぎ、りんどうの花」です。


百花園に植えてありましたので、


鞠塢版「秋の七草」を今回ご紹介します。

「ねりの花」。


黄蜀葵(とろろあおい)のことだそうです。


すでに実になっていました。

ごじ。


午時花(ごじか)です。

なじみはありませんが、いちおう晩夏の季語です。

すでに散りはじめていました。

夕顔。立派な実になっています。こちらは丸夕顔の実

こちらは長夕顔の実


ちなみに夕顔の花は晩夏の季語。


「秋の七草」にするには、季節感が現代と少し違いますね。

こちらは秋の季語になっていますね。

「たまずきは」はカラスウリのことらしいのですが、


この日は花も実もありませんでした。

続いて「ひおうぎ」ですが、

すっかり実になっています。


最後に「りんどうの花」ですが、この日は見あたらず。


有名な花ですので、みなさんご存知ではないかと思います。


いかがでしたでしょうか。


佐原鞠塢は本草学者でもありました。


鞠塢版「秋の七草」はわたしのような素人にはわからない、


深い知見にもとづいて選定されたものでしょう。


いずれにせよ花も実も趣深いものでした。


百花園にお越しのさいは、ぜひお探しください。

今日もよき一日となりますことを。

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