賀来宏和さん著『一茶繚乱』
古志の会員、賀来宏和さんが『一茶繚乱 俳人小林一茶と江戸の園芸文化』(八坂書房)を刊行されました。
賀来さんは造園学のスペシャリストであり、邊庭と号する俳人でもあります。
数年前まで流山市の「一茶双樹記念館」の指定管理者を務めておられました。
そんなハイブリッドな方にしか成し得ない、刺激的な大仕事です。
一茶はもちろん、園芸文化、ひいては江戸文化を広く学ぶことができる好著です。
江戸の園芸を知ることは、季語の成り立ちを知り、俳句を深めていくことにも繋がります。
たとえば「桜と一茶」の章では、桜について『古事記』から説き起こされ、時代を追って和歌でいかに詠まれたかについても解説されています。
一茶の時代に至るまでの変遷をたどりつつ、いかにして定着していったかを知ることができます。そして一茶はどのように桜を詠んだか。
俳句実作者にも有益な一冊です。
ぜひ皆様もお読みください。
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